硝子の瞳

長文ばかりの語りです。でも、こうしてるといい感じ。沼がたくさんで葛藤もあるけどね

【創作】illust:とある書画家。

蒸気アトリエに来てから

最年少は色々仕切ったりオシャレに飾り付けたり

活発になってきたようだ。

あの少年が早朝にはりきって墨壺とさまざまな大きさの筆を取り、

ささっと思うが儘に線や風景を描き出していく。

故郷の伝奇と景色を墨だけで描いていく。最近は色を使うようになったようだ。

書を描くだけでない。

下書きの際に記憶がゆがまないように前もって描いている。

朝のアトリエでは彼の部屋にお邪魔するとなれば墨のにおいでいっぱいだ。

 モモの絵と匠とあるが、彼の名前の省略。またいずれ公表されるようになるとか。

蓬莱の芸術家は自分の名前をかたどった絵と文字でサインを書くといわれている。

・かれらの絵は盗難にあったことがなく、正式に高貴な者へと渡り、死後焦ることなく

新鮮なまま残っていたことであった。

・新鮮なまま残るということはつまり画家が死んでも

絵は生きたままだ。逆に恐ろしく感じる。

 絵に宿った龍が紙を抜け出して空を舞うということがあったともいわれている

かれはまだまだの身であり半分、飛び出してもなあ・・・っていう。

蓬莱の芸術家は数少ない。これもまた明かされていない。

 

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蓬莱の花の神 覚書 

墨染の山茶花は女神の花

墨染の山茶花水墨画家が多く描いている。

蓬莱の霊亀山に霊廟がある。

桃色にうす墨をほんのりたしたような色であることから。